iDeCoとNISAで、退職金を上手に運用する

年金

まとまった退職金が入ったら、iDeCoやNISAを積極的に活用すべきです。

江戸太郎
江戸太郎

ゆうこりん、考えを改めたようだのぉ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/481d3f423f6b1676c5641a2514f94b4586394dab

ところで、このiDeCoとNISAの制度についてきちんと理解してる人はどれくらいいるでしょうか?
2024年に新NISA制度が始まった際、経済雑誌等でさかんに制度の紹介がされていました。
その時に読んで理解された人もいる一方で、依然まだよくわかってない人も多いと思います。

かくなる私も、理解が怪しかっただったので、自分自身のおさらいを兼ねてこの記事を書くことにしました。

iDeCo

メリット

老後資金を作るのに、一番お得な制度がiDeCoだと思います。

iDeCoは、公的年金では不足する部分を補う、いわゆる私的年金と言われる制度の1つです。
掛け金を自分で支払って、運用して増えたお金を60歳以降に受け取る仕組みです。

iDeCoでは、大きく3つのタイミングで税制優遇を受けることができます。

  1. iDeCoで支払った掛け金は、全額を「小規模企業共済等掛金控除」にできます。
    所得控除は税金の計算のもとになる所得から差し引くことのできる金額です。
    税金は所得控除後の所得税率をかけて計算するので、所得税や住民税が安くなります。老後資金を貯めながら納める税金を減らせます。
  2. iDeCoの運用で得られた利益には税金が一切かかりません。本来、投資の利益には20.315%の税金がかかります。しかし、iDeCoでは利益の全額を受け取ることができます。税金は大きな投資のコストです。また、増えた利益や利息を再び運用に回して複利効果が得られるので、資産をより効率よく増やすことができます。
  3. お金を受け取る時に、再度控除を受けられます。
    iDeCoの資産は、原則として60歳から75歳までの間に一時金か年金で受け取りを開始します。
    一時金では「退職所得控除」を、年金では「公的年金等控除」という所得控除を利用できます。
    お得に、税金の負担を減らすことができます。

デメリット

一方、iDeCoのデメリットとしては、60歳まで受け取れないこと、受け取るときに手数料が発生することが挙げられます。年金受取りでは、その都度手数料がかかるので、一時金受取りの方が有利とされています。年金受取りに損がないよう、制度改善すべきだと思います。

掛け金は、毎月5000円から1000円位で増額できます。上限は国民年金のグループや企業年金の有無で変わります。

50代からiDeCoを始めても決して遅くはありません。条件を満たせば65歳まで掛け金を出すことができます。この間、働いて税金を納めているならば所得控除による節税効果を得られます。また65歳以降は、掛け金を新たに出すことはできないものの、一時金受け取りの場合、75歳まで運用益非課税で運用できます。また年金受け取りの場合は最長20年分割して受け取れますが、その間も運用継続できますので、95歳になるまで運用益非課税で運用することも可能です。

つまり今50歳だとしても、理論上は最長45年先まで運用ができるということです。
早く始めるほど長く運用ができ、資産を増やしやすくなります。

NISA

基本の軸はiDeCoとして、加えて利用すべき制度がNISAです。NISAでは、投資で得られた利益にかかる税金がゼロにできます。iDeCoの運用益非課税と同じことです。

もっとも、 iDeCoと違って、掛け金を所得控除できるという節税のメリットはありません。
しかし、お金を効率よく増やすには、少しでも有利なところで運用することが大切です。
課税口座で資産運用するよりもNISAの方が効率よくお金を増やすことができます。
またiDeCoと異なり、引き出し制限がないので、自由に解約できます。

2024年から、NISA制度が大きく改正されました。

これまでのNISAと異なり、非課税期間が無期限となりました。
預入資産が暴落しても、処分を急がず、じっくり待つことができるようになりました。

年間の投資金額の上限も現行より大幅にアップし、積み立てNISA同様の積み立て投資枠と一般に作動用の成長投資枠を併用できます

オススメは、積み立て投資枠を利用してコツコツと積み立て投資をすることです。定年前後でNISAを始めてもお金を堅実に増やし、一方で資産を取り崩すことができます。

iDeCoとNISAでは運用できる商品が異なります。

iDeCoの運用先は大きく分けて、元本確保型の定期預金と保険元本変動型の投資信託の3種類から選びます。
老後資金を増やすためには、投資信託を選択すべきです。
iDeCoやNISAを利用すると、投資の王道と呼ばれる長期積立分散投資を少額からスタートできます、

いわゆる「ドルコスト平均法」の運用ですので、ドカンと儲かりませんが、逆にドカンと損しにくい面もあります。
自分の場合は、一括投資よりもほったらかしで運用していたいので、性格的にはiDeCoとNISAが向いています。

退職金をどう運用するか

まず税金控除と資産形成を同時に狙えるiDeCoを最大限に活用して、可能な限り突っ込んでいきます。そして、余ったお金を無理ない範囲でNISAに投入するのが、賢い運用です。

投資信託で運用するとして、何を選ぶかはお好み次第ですが、手数料が少ないものを選ぶべきだと思います。投資信託は、経験ではマイナス30%くらいに資産が凹んだことがあります。その場面はひたすら耐えて長期間運用すれば、結果的にはプラスで終われると思います。

【追加】iDeCoが70歳まで加入延長

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA128920S4A310C2000000/

65〜69歳で働く人が、2023年に52%に達していることなど労働者の高齢化が進んでいることから、厚生労働省は、iDeCoに掛け金を出せる期間を現状の65歳未満から70歳未満に上げる方向で検討を始めました。

掛け金の上限額と受給開始年齢の上限引き上げも、あわせて検討するとのことです。

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