この記事の内容は、当ブログで話していることと変わりはありません。「人手不足なので職種と賃金を選ばなければ見つかるでしょうが、退職前の賃金や待遇を期待するにはよほどの能力や資格を持っていなければ再就職は難しい」という東京商工リサーチの友田さんのコメントに、若干補足をしたいと思います。
能力よりも年齢
高齢者の雇用について、年齢に見合った高い賃金を払えないことや、年下は年上に指示命令することを嫌うことから、基本的には再就職は難しいと考えたほうがいいです。
私は、某転職サイトに名前と年齢だけを変え、学歴と会社は同じにしたアカウントを複数作り、様子を見てみました。年齢が若いほうのアカウントには、絶えず面談のお誘いが届きます。実年齢の方には、まったく反応がありません。
早期退職後、転職サイトに申し込んで、書類選考すら通過しないと嘆く方がいるかもしれませんが、単に年齢でふるい落とされているだけです。
とりあえず、自分には能力がないと落ち込むのはやめとこう!
転職エージェントの仕組み
転職先を探すには、リクルートやパソナなどといった代理店に登録して、担当者と面接後に、気になる会社にどんどん応募するということになります。代理店は、登録者が就職した際、企業側から年収の3割程度の仲介手数料を受け取る形式のビジネスになっています。代理店の担当者の腕のみせどころは、企業と登録者をうまくマッチングできるかにかかっているということです。
自分が試した代理店の担当者は、全敗だったね…
人手不足なので職種と賃金を選ばなければ見つかる
人手不足なのは、警備業や介護業などといった「時間が不規則で単価が安い」不人気業種です。
事務職は、基本的に人手が足りています。正社員並みの待遇での入社は困難です。もっとも、アルバイト程度の安い時給であれば見つかるでしょうが、金額と自身のモチベーションが保てるかが何とも心配です。
よほどの能力や資格を持っていないと…
ここでいうところの、よほどの能力とは「英検1級・TOEIC満点」クラスでしょう。英語がネイティブレベルに話せるのであれば、大手商社でも外資系企業でも潜り込めることと思います。そのような能力の高い人は、それなりの給料と待遇を求めるでしょうから、相手先と折り合いがつくかは未知数です。あまり、プライドを押し出して相手に臨むと、嫌われてしまうおそれがあります。
また、よほどの資格とは「司法試験や公認会計士試験の合格者」クラスでしょう。たとえば、某役所の法務部の弁護士募集においては「年収700万円」程度でした。有資格者は、応募すれば合格できるかもしれませんが、その程度の年収でいいのでしょうか?という疑問が、大いにあるところです。
ハイレベルの人は、雇用こそあれど、満足いく待遇を得られる可能性は、あまり高くないかもしれません。
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