大和ハウス、ダイキン…「50代の壁」役職定年なくす企業相次ぐ (msn.com)
役職定年という制度は、実質的には「シニア社員から賃金と肩書を奪って、居心地を悪くし、自ら進んで退職するように仕向ける」制度です。
早期退職制度をはじめに思いついた人は、人件費を減らし、年功序列で埋まっていたポストを若手に振り分けられる…実に合理的なリストラだ…と思ったのでしょう。
しかし、社員からの想像しえないハレーションや経営への悪影響が出始めたため、逆方向の風が向き始めたようです。
江戸太郎
企業というのは、実に勝手なものだ
役職定年制度をやめた企業
そこで、紹介記事の内容を簡単に振り返ります。
①ダイキン
②大和ハウス工業
そして、この記事のほかにも、過去にNECが役職定年制度を見直しているので、加えて簡単に述べておきます。
③NEC
江戸太郎
条件が厳しく、制度廃止前と実質同じという意見が
…
ここに紹介したような取り組みは、まだごく少数で、依然多くの企業が役職定年制度を導入しています。
社員のモチベーション維持と人件費のせめぎあい
役職定年を取りやめた企業は、社員のモチベーション低下と人件費の負担を天秤にかけて、モチベーション維持を優先したということになります。
若手社員の確保がままならない中において、シニア層を引き続き雇用維持をしなければならない企業も多く、彼らにやりがいを感じて働いてもらうには、見合った待遇を与えなければなりません。
一定の年齢に達すると、職位がなくなるのであれば、当然モチベーションは下がります。それは、下げられた当事者だけではなく、周囲の若手社員の士気にもかかわってくる話です。若手社員も、時間の経過とともに、やがて同じ辛い目にあわされると感じるからです。
役職定年を潜り抜けて、役員になっている者たちが経営者として真に適しているのか、社員たちは常に懐疑的に見ています。
江戸太郎
今の役員こそ、役職定年させるべきではないか、とね。
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