芸能人のリスキリング
松田聖子さんが、中大法学部通信課程を卒業したニュースが流れました。
聖子さんは、類まれなる才能で、歌手の道を究めたのですが、もし歌手にならなかったら、おそらく普通に大学を卒業していたのでしょう。
特に歌手は、張りのある声、若者の恋心を歌うタイミング、ルックスなど、さまざまな面で若いときに全盛期を迎えます。旬のときに、学業に専念していたら、せっかくの歌手人生を棒に振ってしまいます。もし、大学に進みたいと思っても、後回しになるでしょう。
松田聖子さんに限らず、芸能人の大学や大学院進学のニュースを多数目にします。有名人の頑張りを目の当たりにして、奮起している人もいることでしょう。
学歴にもう一度こだわる
学生時代、受験に失敗して第一志望の学校に入れなかった屈辱を、退職後に晴らしたい人もいるのではないでしょうか。また、お子さんの大学受験などを横目にして、自分も再挑戦してみたくなった人もいると思います。
退職後に働かなくても生活できる余裕があるのなら、第一志望の学校に再挑戦してみてもいいのではないでしょうか。
中高年は知能が高い
腰が痛くなったり、目が悪くなったりする局面で老化を実感することが多いため、加齢に伴って能力は下がっていくと見られています。
国立長寿医療センターの研究によると、情報処理のスピード能力は60歳がピークで、その後徐々に低下していきます。また、知識力は70代以降でも上昇していくのです。個人差はあるものの、中高年の能力は、がくんと下がるものではありません。
とりわけ、日本の中高年は、世界の中でも知能テストにおいて優秀な成績を収めています。
平成23年から24年にかけて実施したOECD国際成人力調査(PIAAC)によると、調査に参加した24か国のうち、日本は、読解力と数的思考力の2分野において平均得点で参加国中第1位という結果を出しました。ITを活用とした問題解決能力のいずれのスキルに関しても、高いレベルである結果が出ました。
また、スポーツ庁が実施した「平成29年度体力・運動調査」においても、新体力テスト(握力、上体起こし、長座体前屈、開眼片足立ち、10m障害物歩行、6分間歩行)の合計点の上昇傾向から、高齢者の運動能力が向上していることが分かります。
運動の頻度、食生活の向上、医療の発達などを背景に日本人の寿命の長さが世界最高水準ですが、こうした面でも大きく伸びているのです。
学校を選ぶ
今の学校は、社会人枠、シニア枠などの特別枠を設けて学生募集しているところがあります。一般枠でも、夜間、通信、学士入学などさまざまな入学ルートがあり、まさに多種多様です。
メリット | デメリット | |
社会人枠 | 一般枠より入学が容易 | 専攻科目に限りがある 募集人員が少ない |
一般枠 | 学んだ達成感を得られる | 学費が高い 試験が難しい |
大学を選ぶ
駿台予備学校のとりまとめによると、国公立大学と私立大学の費用の違いは、概算で次のとおりになります。合格の難易度はありますが、費用で考えると国公立大学が最良です。
初年度 | 4年間(医歯系は6年間) | |
国公立大学 | 約82万円 | 約242万円 |
私大文系 | 約119万円 | 約408万円 |
私大理系 | 約156万円 | 約551万円 |
私大医歯系 | 約490万円 | 約3000万円 |
大学院を選ぶ
大学院(修士課程)に2年間通うと以下のとおりです。大学院は学校によって学費が大きく異なるので、参考値としてみてください。
また、司法試験に挑戦!という人もいるので、参考に法科大学院の学費を掲載しました(未修コースだと、更に100万円以上上乗せ)
初年度 | 2年間 | |
国公立大学 | 約82万円 | 約140万円 |
私大文系 | 約80~180万円 | 約160~360万円 |
私大理系 | 約100~180万円 | 約200~360万円 |
私大法科大学院(既修) | 約130万円 | 約260万円 |
夢をかなえるには、相当金がかかる…
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