生活費とは
生活費は、大きく分けて3つあります。
絶対に必要なのは日常生活費です。生きている以上、ずっとかかります。
一時的な出費は、節約が可能です。しかし、この出費を削りまくる生活は、豊かなものになりません。
医療費や介護費は、人により大きく異なります。日本は、公的制度が充実しているため、基本的には貯蓄で賄うことができます。
世帯の収入と支出
総務省統計局の家計調査によると、令和6年1月における世帯の支出と収入は、以下のとおりです。
一か月の収入が50万円、支出が30万円です。
退職後も、30万円は稼ぐ必要があります。
もっとも、年を重ねると、支出額は7~8割に減っていきます。つまり、25万円程度です。
実収入① | 消費支出② | 差額(①-②) | |
497,383円 | 289,467円 | 207,916円 | |
前年同月比(実質) | -6.3% | -2.1% | |
前年同月比(名目) | -4.0% | +0.3% |
支出が減少しているので、厳しいのぉ
老後資金の計算
次に、老後資金のシミュレーションをしてみたいと思います。
考え方としては、老後の年間支出から、老後の年間収入を引いた金額が、年間で足りない生活費の金額となります。
2021年の総務省統計局・家計調査から、65歳以上の無職世帯の家計収支を見てみます。
高齢夫婦無職世帯の実収入の平均額は、247,768円、消費支出+非消費支出の合計額は290,929円です。毎月の不足額は、12,478円です。一年では、約25万円です。
この赤字が65歳から90歳までの26年続くとします。
25万円×26年=650万円
自動車を持つべきか
この表には、自動車購入の費目が入っていません。
自動車を持つ人、持たない人それぞれですが、地域によっては必需品です。
昨今は、車体も燃料も値上がりしているので、多めに見積もって、年間約60万円の支出と仮定します。
仮に、65歳から80歳まで乗り続けたとすると
60万円×15年=900万円
ちょっと待ってください。生活費が650万円なのに、自動車費が900万円などありえない
と、思う方は、自動車なしの人生を選択することになります。
自動車がなくても、日常の買い物ができれば大丈夫ですが…
医療費と介護費の計算
また、これとは別に医療費や介護費を用意しておく必要もあります。
安心できる目安としては1人500万円程度でしょうか。
まとめ:老後には、2,000万円必要
これを踏まえて老後に不足する金額を計算すると、夫婦世帯なら約2000万円。
独身であれば、少し余裕をみて約1300万円くらいが
最低限必要な金額と考えたほうがいいです。
2021年の調査に基づいた平均的な生活の金額での試算ですが、一つの参考にしてください。
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