早期退職の検討の際に悩むいくつかのパターン

早期退職

誰もが悩みそうな事柄をいくつか列挙しました。あてはまりますでしょうか?

やってみたいことの専門知識が不足している

早期退職後、これまでとは違う仕事をしてみたいと、誰しも思うはずです。

江戸太郎

  • 会社の仕事は嫌いではないが、楽しくもない
  • 会社の仕事の将来性が不安なので、心機一転別のことにチャレンジしたい
  • 街でいきいきと小売業を営む様子をみて、少しあこがれる

特に、街中の小売業には、一番目につくものです。

  • カフェ
  • 花屋
  • スイーツ系の店
  • 雑貨屋

など、オシャレな雰囲気の店を持ち、自由な裁量で、しかもたくさんお金を稼げれば、言うことはありませんね。

しかし、いざ開業しようと思うと、ノウハウが何もないので、何をすべきかわかりません。
商社などで、業界と接点がある人は、ノウハウや人脈ができるので独立開業は有利かもしれません。

中には、エネルギッシュな人は、わき目もふらずに飛び込んでいきます。
たとえば、タリーズコーヒーを日本で始めた松田公太氏は、三和銀行時代にシアトルでタリーズコーヒーを見かけて、銀行員から一気に飲食業に飛び込んで、苦労の末に成功しました。
このようなサクセスストーリーは、容易にはまねできませんので、大抵の人は何もできず、オロオロとするだけでしょう。

どこかで勉強や修業でもできるといいですが、そのような場は少ない上に、高い受講料だけ払って、何も身につかずに終わる結末が、想像できます。

一方、尻込みをしているだけでは、いつまでたっても何も前進はしません。

江戸太郎

人生において、「何もしない」というのは最大のリスクであると思うのである

退職後にとりあえず自分が今できる仕事を進めながら、一方で新たな仕事を始める準備を進めるのが、夢をかなえる現実的な戦略の一つだと思います。

自己評価が低く、自信がなくなってしまった

会社にどっぷり浸かってしまうと、会社からの評価が自分の真の実力とつい考えがちです。

会社から低い評価を受けている人は、自分の能力は低いものと思っているのではないでしょうか。

もちろん、会社には、大勢の人がいるので、ある意味においては客観的な判断がなされます。

しかし、会社の評価は絶対とはいえません。会社の人事評価は、特定の上司や派閥の力学に基づいていることが多いため、そもそも偏りが生じています。会社の全員が人事権限を持つわけではないので、特定の集団によるチェックだけでは当然評価は歪みます。

スタンフォード大学で組織行動学を教えているジェフリー・フェファー氏は、「権力を握る人の法則」という本の中で
「個人の評価に影響するのは、仕事の成果よりも上司との関係性である」と述べています。

要は、出世できる人は、上司の覚えのいい人ということです。

クリエイターに多い、いわゆる「尖ったタイブ」の人は、優秀でも周りと軋轢を生じやすく、評価が下がってしまうのです。
現に、知り合いにも、誰もが知る作家の作品の一端を手伝っていたという実績があるにもかかわらず、その制作補助は大きな秘密であるがゆえに、所属の会社からはまったく評価されていない人がいました。

世の中には、評価されずに埋もれている人が大勢いるのです。

もしかして、これを読んでいるあなたかもしれません。(笑)

周りが早期退職に反対している

家族や会社の人たちに、早期退職を相談して、反対されるケースもかなり多いと思います。

家族への相談

家族は、安定した収入がなくなってしまうから、反対するのも無理はありません。会社にしがみついている方が、なんだかんだ言って安心です。

役職定年があろうが、年収が下がろうが、65歳まで安定した雇用の中で頑張る気力があるならば、会社に居続けたほうが幸せかもしれません。

逆に、新たな挑戦をして、自分が大きく羽ばたけそう、羽ばたきたいだと思うのであれば、早期退職を選ぶべきでしょう。

どちらにしても、自分の人生ですから、悔いのないように考えるべきです。

会社の人への相談

一方、会社の人たちへの相談は、あまり役立たないと思います。会社勤めの人は「サラリーマン」であり、「独立自営した」経験がないのが多いからです。

会社の人に相談しても、たいていは「辞めない方がいい」という保守的な回答しかないでしょう。
もっとも、それが正解か不正解は、誰にもわかりません。

失敗しそうで怖い

独立しても短期間で失敗するのではないか、と心配する人がいます。

日本の景気は決してよくないですし、新型コロナウィルスの感染などで、経済が冷え込んだ後なので何かと不安があるご時世です。

中小企業白書の「開業率・廃業率」の数値を見てみますと、1975年から2016年の約40年間において、近年は開業がやや低めに、逆に廃業はやや高めに推移しています。

しかし、廃業が多いと断定できるほどではありません。

失敗のおそれがあるのに、安易に突き進めとは言えませんが、できるだけ失敗の芽を摘んで、前に向かうことを考えてはどうかと思います。

江戸太郎

失敗の芽を簡単に摘めたら、誰も苦労せん!

コメント

タイトルとURLをコピーしました